山﨑ケイ×DJあおいスペシャル対談① 『ブスは果たして発酵しやすいのか否か問題を語る！』

CULTURE2017/02/21

TOKYO CAWAII MEDIAで「ちょうどいいブスのすすめ」を連載中のお笑い芸人・山崎ケイさんと「発酵女子診療録」を連載中の恋愛アドバイザー・DJあおいさん。

そんなご縁もあり、ともにお互いのツイッターをフォローしあうなど注目し合う間柄。

今回はそんなおふたりが満を持して対面することに……。

DJあおいさん（以下あおい）：はじめまして。相席スタートの漫才が大好きで、ケイさんご自身のファンでもあるんです。なのでお会いできるのを本当に楽しみにしていました。いやー、でもこうして目の前にいらっしゃると緊張しますね～。

山﨑ケイさん（以下ケイ）：私もあおいさんがどんな人なのか興味津々だったんですよ。ブログや書籍なども読ませていただいていて、いつもすごいとこ突いてくるなあって感心させられてばかり。なので私もお会いできるのを楽しみにしていました。

対談テーマ①「そもそもブスって発酵しやすい生き物なの？」

あおい：いきなり確信を突くテーマですね。はい、私はブスは発酵女子（★注1）になりがちだと思っていますよ。

★注1／発酵女子とは……【ある特定の人物や周囲からよく見られたいという願望をうまく表に出せず、考え倦ねている間にそれを自らの中で消化できずに発酵させてしまった女子のこと。ストレートな感情表現を苦手とし、周囲にむけて屈折した何らかの自己アピールを送り続ける。または、一周してドストレート発言をしてしまうことも。発酵してしまうタイミングは人によって異なるが、自分に強いコンプレックスを持っていたり、理想が高い場合が多い】

ケイ：私もそう思います。「ちょうどいいブスのすすめ」の連載内で、以前ブスはサブカルに走りがちとか、男心わかってますアピールをしがちとか、そういう生態を分析したんですけど（Vol.20～24）、これこそまさに発酵していたってことなんですよね。

あおい：まさにそうですね。しっかりと発酵しきってますね！

ケイ：ブスは美人に比べて発酵しやすいと思いますね。自分を守るために、その手段として発酵するんですよ。

あおい：というと？　ブスは自分をブスだと認めていないことが多いと思うんですけど、それでも発酵するメカニズムはどうしてだと思います？

ケイ：ブスだと認めてはいないですけど、世間の評価は紛れもなくブスなわけじゃないですか。自分はなんでかわいいって言われないんだろう、なんでこういう扱いを受けるんだろう、そういう経験を通じ、自分の中の評価と世間の評価のずれに気づいていくわけなんですよ。そのずれをなんとか埋めようとして、サブカルに走ったりとかそういう発酵行動をしちゃうと思うんです。

あおい：なるほど。つまり自分の評価と世間の評価のずれこそ発酵のもとなわけですね。

ケイ：その評価のずれが起きた原因を考えたとき、ブスだのなんだのと考えず、自分に何か足りないものがあるのかもしれないって無意識に思うんです。そしてそのずれを埋めるために何か後付けでつけ足そうとするんですよ。それが奇抜なファッションだったり、奇抜な趣味だったりするんじゃないでしょうか。

あおい：うんうん、それすごくわかります。自分と世間のずれが大きければ大きいほど、発酵も大胆になりますよね（笑）。