No.12「棚上げ女子」を分析！

CULTURE2015/08/31

「その髪型なんか猫みたいだね」

「その髪型、なんか猫になりたいっぽいね」

後者に悪意をジワジワ感じるのは私だけでしょうか？　いいえ、誰でも。

受信する側って結構敏感なんです。それ、悪口だと気付かれてますよ！！　今回はそんな”悪口を言う側”の発酵菌を分析していくのですが、この発酵菌の怖いところは”本人は自分のことが見えていない”ところ。さてさて、あなたは大丈夫？

一見普通に見える女子も、実はいろんなコンプレックスやプライドを持って生きています(よね？)。そのプライドの高さ故…コンプレックスの大きさ故…ちょっと「なによコイツ！」と思われるような方向に発酵してしまったのがここで紹介する女子たち。実は結構周りにいるのかも…？

　発酵女子とは？　

【ある特定の人物や周囲からよく見られたいという願望をうまく表に出せず、考え倦ねている間にそれを自らの中で消化できずに発酵させてしまった女子のこと。ストレートな感情表現を苦手とし、周囲にむけて屈折した何らかの自己アピールを送り続ける。または、一周してドストレート発言をしてしまうことも。発酵してしまうタイミングは人によって異なるが、自分に強いコンプレックスを持っていたり、理想が高い場合が多い】

そんな発酵女子の発酵菌を明らかにし、解決していくこのコーナー

DJあおいさん（以下：あ）

「さあ今回も発酵女子を分析していくわよ」

イラストレーター　ツボユリ（以下：ツ）

「よろしくお願いします！」

※今回も研究者気取りでお送りしていきます

いるいる～！　このタイプは自分のことは棚上げして人の悪口を言いまくるタイプ。常に自分の悪いところは忘れているのでどんな人の悪口でもお手のもの。でも自分が他の誰かに悪口を言われると突然ブチ切れるという爆弾を持っています。さて、どんな発酵菌に感染しているんでしょうか？？

あ「いるよね、こういう年中毒舌キャラ」

ツ「何かしら変化をみつけると知り合いじゃなくても即disりますよね！　悪口を悪口だと思っていないんでしょうかね」

あ「酔っぱらいのおじさんが”このままじゃ日本はダメなんだよ～”って政治家の悪口を言っているようなもんよ」

ツ「ああ、おっさんと同じか……」

あ「同じっていうか、おっさんよりタチ悪いわね。おっさんだったら自分がdisられてもヘラヘラして終わるけど、こういうタイプは本気で怒りだすからね」

ツ「完全に親j……子供じゃないですか」

あ「人の悪口言ってる人って自分の悪口言われるとブチキレるのよね～」

ツ「要するに、成長できてないってことですよね」

あ「いや……むしろ自分は全知全能の神だと思ってるっていうか」

ツ「なんでそんなに自分のことを棚上げできるのか疑問です！」

あ「棚上げどころか雲の上よ。というか自分のことが見えていない、または自分を見ることをしないでシャッター閉めちゃってるんだよ」

ツ「自分を見つめることを閉ざしていると……？」

あ「そう。そんなに周囲を気に出来るんだもの。自分のことが目に入らない訳がない。でもどこかで自分を諦めちゃってる……だから自分からシャッターを閉ざしてワザと見えなくしてんのよ。ま、本人は普段、自分が感情をシャッターで閉ざしてることも忘れちゃってるけどね」

ツ「自分で自分のこと忘れちゃってるって相当ですよね」

あ「でも本来はすごく気にしているところだから、不意に他人から核心をつかれると一気に泣き出したりしてさぁ……面倒くさいったらないわよ」

ツ「悪口は言うわキレるわ泣くわ……絶対友達になりたくないです」

あ「って思うでしょ？　でもこのタイプ、１グループに１人はいたりすんのよ」

ツ「エーーッ！？　MAX需要なさそうなのに！？」

あ「甘いわね。世の中悪口言いたくても言えないような良い子ぶりっこのほうが多いんだから、こういうズバズバ言っちゃうタイプは自分の発言を代弁してくれる人として重宝されたりしてんのよ」

ツ「うわぁ……そっちも大概ゲスいですね」

あ「ね。そっちはそっちで自分は良い子でいたいから、この子が言った悪口に”そうそう！”って思いながら”ヤダ～言い過ぎだよ(笑)”とか言ってんのよ」

ツ「おいおい最悪な需要だな」

あ「しかし全知全能の神は民を信じて日々、水を酒に変えているのだった」

ツ「そうですね……(あれ？……ラストただの神じゃね……？)」

～今回の助言～

あ「悩める”棚上げ女子”のみなさん。あなたを救うのはズバリ”下界に降りる”ことよ。そうやっていつまでも心を閉ざして見ないフリしていて誰が得なのかしら？　みんな、そんなあなたを利用していることに早く気がつくことね。よく人の悪口を言っているグループに鏡を持っていくと悪口を言えなくなるって言うけど、まずはそのくらい自分を見つめること！！　それから始めてみなさい。大丈夫、所詮どんぐりの背比べ、あなたが卑屈になるほど大した差なんてないもんよ」

ツ「ありがとうございます！！」

【棚上げ女子カルテ】