No.4「話盛々かまってちゃん女子」を分析！

CULTURE2015/07/06

あの人みたいに格好良くみられたい！　こんな私になりたい！　そんな気持ちから、ついつい嘘をついてしまった経験ってありませんか？　嘘をつく…までいかなくても、言われて嬉しい事があろうもんなら本当は違うのに「え…うん…」と頷いてしまったり。人間って意思が弱いですよね…今回はそんな発酵女子をお届けしていきます。

一見普通に見える女子も、実はいろんなコンプレックスやプライドを持って生きています(よね？)。そのプライドの高さ故…コンプレックスの大きさ故…ちょっと「なによコイツ！」と思われるような方向に発酵してしまったのがここで紹介する女子たち。実は結構周りにいるのかも…？

発酵女子とは？　

【ある特定の人物や周囲からよく見られたいという願望をうまく表に出せず、考え倦ねている間にそれを自らの中で消化できずに発酵させてしまった女子のこと。ストレートな感情表現を苦手とし、周囲にむけて屈折した何らかの自己アピールを送り続ける。または、一周してドストレート発言をしてしまうことも。発酵してしまうタイミングは人によって異なるが、自分に強いコンプレックスを持っていたり、理想が高い場合が多い】

そんな発酵女子の発酵菌を明らかにし、解決していくこのコーナー

DJあおいさん（以下：あ）

「さあ今回も発酵女子を分析していくわよ」

イラストレーター　ツボユリ（以下：ツ）

「よろしくお願いします！」

※今回も研究者気取りでお送りしていきます

いるいる～！　このタイプは嘘をつく必要のないところで嘘をついて、自分の首をしめてしまうタイプ。しかも「私、芸能人の◯◯君と友達なんだ～」なんて、嘘かどうかを証明できないところが相手を更にモヤモヤさせるんですよね。どうしてこんな風に発酵してしまったんでしょうか、分析してみましょう。

あ「ちょっと空気がよめていない感じがするわよね。他に情報は？」

ツ「結構、人を選んで嘘をついているみたいです。優しい人を選んでいるというか、自分の嘘を信じてくれる人を選んで、大きな嘘をついていますね」

あ「まあ信じない人にあえて嘘はつかないとは思うけど…そうねえ」

ツ「わかる範囲で数えてみたら、１つの話題に１つは嘘をついていたんです！！」

あ「それは重症ね。よく数えた！！」

ツ「ありがとうございます！！」

あ「このタイプがなんで嘘を繰り返してしまうのかっていうと、単純に嘘をついているわけじゃなく、その姿が彼女の”理想の姿”なのよね」

ツ「こういう自分でありたい！という強い憧れが嘘になってしまっているのか…」

あ「バレバレな嘘なら突っ込みどころもあって可愛いんだけど」

ツ「でもこれ、突っ込まないで全部信じてあげると大変なことになりそうですね」

あ「そうそう。こうやってどんどん自分で自分の首を絞めていくのよ、嘘って」

ツ「ああ～なんだか経験あります～」

あ「同性ならイラツかれるだろうけど、異性相手ならまぁいいんじゃない？」

ツ「男性がこれを…許す？　いや~~~~~~、めちゃくちゃ嫌われそうですよ」

あ「あんたも学ばないわね、男はバカだからわかんないもんなのよ。まぁもしあたしが男だったら、こういう女の嘘は唇で塞ぐね」

ツ「ああ…唇ありますもんね」

あ「誰もが持ってるわ！」

あ「要するにまともな会話ができないのよ。嘘つきは１種の病気」

ツ「なんでそうなってしまったんでしょう？　何かトラウマが…？」

あ「自分の話をしなくちゃいけない『会話』を避けるきっかけになった過去…か。例えば、小さい頃に否定されて育ってきたとか、親の期待と実力の差があったとか」

ツ「いつの間にか、自分はダメな人間なんだ。隠さないと。という結論に至ったんですね」

あ「そうね、皆がよく使う”自分をよくみせる嘘”じゃなく、”自分を隠すための嘘”をついてしまうのね」

～今日の助言～

あ「迷えるかまってちゃん女子のみなさん。あなたを救うのはズバリ”嘘つきを治そうとしない”ことよ。どうにかして治そう、嘘ついちゃいけないんだ！って思えば思うほどストレスに感じて自分を嫌いになってしまうわ。治そう、と考えるよりも、こんな自分と上手く付き合っていこうと考えるのが実は正解。それと相手に自分を知ってもらうことを必ずしもマイナスだと捉えないでね。あなたの周りの人を想像してみて。誰かと会話をして恋人ができたり、友達との仲が深まったりしてるでしょう？　まぁ…自分は自分、周りは周りだから無理はしなくていいんだけど」

ツ「なるほど…治そうとすると悪化する可能性もあるんですね」

あ「そして周りの理解も大切。”それでもいいよ”、”嘘ついてもいいんだよ”っていう優しい人と関わったほうがいい。勘違いしちゃいけないのが、それがどれだけ嘘をついても許される環境という訳じゃなくて、あなたがしっかり周囲から認めてもらえる環境をつくることで徐々に本当の自分を会話にのせられるようになる、薬のような存在が大切になると思うの」

ツ「なるほど。弱くてもいいって言ってあげれる人が本当は１番強いのかもしれないですね」

あ「まあ、これが男の場合は一切関わりあいにならないけどね。」

ツ「エエッ」

あ「男でかまってちゃんヌァンてヌァ…ろくな奴いねえんだよ！」

ツ「なにこの凄い態度の差！！」

【話盛々かまってちゃん女子カルテ】