No.2「オタオシャレ女子」を分析！

CULTURE2015/06/22

可愛いのに実はオタク！て女子増えてませんか？　以前までは公でアピールするものではなかった「オタク」。今ではアイドルやタレントが次々に「実は私、◯◯オタクなんです…」と暴露していますよね。それも、いい意味で！　今回はそんな発酵女子を紐解いていきます。

一見普通に見える女子も、実はいろんなコンプレックスやプライドを持って生きています(よね？)。そのプライドの高さ故…コンプレックスの大きさ故…ちょっと「なによコイツ！」と思われるような方向に発酵してしまったのがここで紹介する女子たち。実は結構周りにいるのかも…？

発酵女子とは？　

【ある特定の人物や周囲からよく見られたいという願望をうまく表に出せず、考え倦ねている間にそれを自らの中で消化できずに発酵させてしまった女子のこと。ストレートな感情表現を苦手とし、周囲にむけて屈折した何らかの自己アピールを送り続ける。または、一周してドストレート発言をしてしまうことも。発酵してしまうタイミングは人によって異なるが、自分に強いコンプレックスを持っていたり、理想が高い場合が多い】

そんな発酵女子の発酵菌を明らかにし、解決していくこのコーナー

DJあおいさん（以下：あ）

「さあ、発酵女子を分析していくわよ」

イラストレーター　ツボユリ（以下：ツ）

「よろしくお願いします！」

※今回も研究者気取りでお送りしていきます

いるいる～！　今やアイドルグループとは切っても切り離せないくらいメジャーになってきた「オタク」文化。以前までは「私オタクなんだ…」と言おうもんなら友達やめようかな…くらいの勢いでしたよね。(言い過ぎ？…という筆者ツボユリもオタク)そんな今回の発酵女子は一体どんな発酵菌を持っているのか…？

っていうか、オタクで可愛い女子って…それ本当にオシャレなの？

あ「ツボユリ、オタクなの？」

ツ「はい、たぶん…」

あ「電車とか好きなの？」

ツ「電車っていうかアニメが好きですね。アニメのキャラクターがニコ動で踊る(キャラのモデルを使って動かしている)MMDとかみて１人で夜な夜な盛り上がってます」

あ「キ…ダメだわ。１番苦手なタイプだわ。オタクならオタクらしい格好しなさいよ、そうゆうとこ中途半端なのよあんたは」

あ「それにねえ、最近その界隈盛り上がってるみたいだけど、そうやってオタクから注目あびて、ただオタサーの姫になりたいだけじゃないの？」

あ「オタクならオタクらしく、体型にあったデニム！　汗のついたTシャツ！　チェックのシャツ！　うねった髪型！　履きつぶしたスニーカー！　くらいやりなさいよ」

ツ「ひ、ひどい、」

あ「オタクアイドルがモテているのは競合店のないサラ地に店構えてるようなモンだからよ。そりゃモテるわ。でもそれってホントに女として磨いてるわけじゃないじゃない」

ツ「そんな…サラ地に構えたとしても店は店だし商品も仕入れてますよ！！」

あ「その店が渋谷に構えたとして、他の店と張り合えるの？　たくさん店があるなら、ドリンクコーナーの上端にハエの死骸があるような店で普通は買わないのよ」

ツ「言い過ぎッス！！」

あ「そうやって変に他の畑に手を出そうとしないで、極めていたら清々しいのに」

ツ「さっきみたいな完璧なオタク(偏見)の格好をしたほうがいいってことですか？」

あ「違う違う。力も勢いもあるクリエイターって元々は何かのオタクだったりするじゃない」

ツ「ああ、着物が好きだったりカメラが好きだったり、どんな凄いクリエイターも始まりは“好き“って気持ちからですもんね」

あ「そう、そうやっていい意味で周りを見ずにオタク化していると何か凄いことを成し遂げたりするわよね」

ツ「要するにオタオシャレ女子は中途半端だと…」

あ「うん。どっちかにしろよ、そしたら認めてやるよ！って感じ。きっと周りもそう思ってるわよ。オタオシャレ女子をみて本当にスゴ～イって言ってるのはごく少数のはず。薄っぺらいスゴ～イの言葉に踊らされて色んな畑に手を出して自分を見失わないようにしなさい。誰も責任なんか取る気ないんだから。“なんちゃって“って一番格好悪いもん」

ツ「でも本当に好きなものがたくさんある場合はどうしたらいいんでしょうか…」

あ「いいんじゃない？　好きでいれば。でもそれを他人にわかってもらおうとか、評価されようと思ったら、それはもう“好き“の感情の外よね」

ツ「ああ～なるほど。“好き“って意外と狭い範囲なのかもしれませんね」

あ「だからこそうまく凝縮すると凄いパワーになるのかもね」

ツ「はい…。　なんか…キレイにまとまってしまいましたね」

あ「やばいやばい、なんかdisっとくか。世界中のシャレてるオタク爆発してください」

～今日の助言～

あ「迷えるオタオシャレ女子のみなさん。あなたを救うのは“清々しいくらい極める“ことよ。中途半端にやっていることが本当にあなたを楽しくさせているのかしら？　たとえそれが周りにオシャレだと言われるものだったとしてもベクトルの向きがコロコロ変わるものに左右されて、本来の自分への自信がなくなっていくことがあるのも忘れないでね」

ツ「ありがとうございます！　このタイプ苦手、嫌いって感じだったのに優しい…！」

あ「ガツンと言わないことで彼女は変わらず、のちに更なる自信を失うだろう」

ツ「えげつねえな…腹ん中真っ黒かよ！！」